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4979
OATアグリオ(4979)の事業の内容。3【事業の内容】当社グループは『食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で世界の人々に貢献します』という経営理念の下、先進的な農薬及び肥料の研究開発、栽培技術の探求、製造及び国内外での販売を主たる事業として取り組んでおります。当社グループ(当社及び当社の関係会…
有価証券報告書(2025-12期)からの抜粋。
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(1)防除技術 防除技術とは、農作物に対して悪影響を与える病害虫から農作物を守る技術と、不要な植物(雑草類)を駆除する技術を合わせた総称であります。当社グループでは、植物の医薬品と位置づける「農薬」として提供しております。
(2)施肥灌水技術 施肥灌水技術とは、農作物を適正に生育させるための栄養分を与える技術と、農作業の省力化や効率化を図る技術を合わせた総称であります。当社グループでは、植物の栄養分と位置づける「肥料」とそれらを農作物に供給する「養液土耕栽培システム」として供給しております。
(3)バイオスティミュラント バイオスティミュラントとは、植物が本来持つ能力や機能を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長促進を促す物質や技術の総称であります。当社グループでは、バイオスティミュラントに属する肥料、活力剤を提供しております。 (食糧増産に貢献する技術と当社グループが提供するサービス) 当社グループの特徴は、上記3つの技術ごとにサービスを提供することによって、食糧増産を目指す多面的なソリューションを提供できる点にあります。環境問題や食糧増産問題に直面する農業従事者をターゲットとして、現場のニーズや悩みを汲み上げ、農薬・肥料・バイオスティミュラント全方面の研究開発へ活用してまいります。また、「栽培」を通じた企業文化の構築による新たにD2Cビジネスに挑戦し、多様な製品を一般消費者にも提供していくことができると考えております。 また、循環型社会の実現を目指したプロバイオポニックス(有機質肥料活用型養液栽培)の実証試験、施設園芸分野での省力化・効率化、ビッグデータを活用したスマート農業の実践に向けた栽培トータルソリューションサービス『アグリオいちごマスター』のバージョンアップや普及にも引き続き取り組んでまいります。今後、新規就農者や農業分野へ新規参入を検討の企業などをターゲットに様々な形でサービスを提供できると考えております。 当社グループの主要製品である農薬・肥料・バイオスティミュラント製品を提供するためには、原体と呼ばれる有効成分や各種製剤を自社開発する研究開発体制が必要となります。 当社グループは研究開発拠点として、国内及び海外(インド共和国・スペイン)に3拠点を保有しております。 国内の研究開発拠点として、徳島県鳴門市に研究所を開設し、原体の自社開発や各種製剤開発のため、化合物の合成やスクリーニングを行っております。同地には研究所だけでなく、当社グループの開発した原体や各種製剤を生産する工場設備や生産された農薬・肥料・バイオスティミュラント製品の有効性を実地調査するための栽培研究センターも併設しております。 海外の研究開発拠点として、インド共和国にInsecticides(India)Limitedとの共同研究所OAT&IIL India Laboratories Private Limitedを設立し、国内の研究開発拠点と同様に化合物の合成やスクリーニングを行っております。また、スペインのLIDA Plant Research, S.L.では、バイオスティミュラント製品の研究開発を行っております。 当社グループは、アグリテクノ事業の単一セグメントであるため、技術ごとに当社グループのサービスについて記載しております。
(1)防除技術(農薬製品の提供) 当社グループは、農薬の研究開発及び製造を行い、全農(全国農業協同組合連合会)を始め、商社やメーカー向けに販売を行っております。 農業では、特定の作物を人為的な環境で単一栽培するため、病害虫や雑草が発生しやすく、一定の収量と品質を確保することが困難となります。 農薬は、農作物の栽培を行う上で、その収量や品質、また安全性の確保に重要な役割を担っており、国内外の食糧増産に貢献しております。 農薬の機能ごとの分類として、殺虫剤・殺菌剤・殺虫殺菌剤・除草剤・殺そ剤・植物成長調整剤・補助剤・その他に分類されます。 当社グループが取り扱う主要な農薬製品は以下のとおりであります。分類原体名製剤名適用作物殺虫剤ベンフラカルブ オンコル粒剤5(特許出願)1981年6月(登録取得)1986年10月水稲・さとうきび・きくなどオレイン酸ナトリウムオレート液剤(
※1)(特許出願)1994年8月(登録取得)1992年12月野菜類・果樹類などアラニカルブオリオン水和剤40(特許出願)1982年11月(登録取得)1993年11月なし・かんきつ・もも・キャベツなどトルフェンピラドハチハチ乳剤(特許出願)1989年9月(登録取得)2002年4月キャベツ・はくさい・レタスなどシフルメトフェンダニサラバフロアブル(特許出願)2000年8月(登録取得)2007年10月茶・いちご・すいかなどバチルスチューリンゲンシス菌の産生する結晶毒素トアロー水和剤CT(
※1)(
※2)(登録取得)2002年3月野菜類・りんごなどプロピレングリコールモノ脂肪酸エステルアカリタッチ乳剤(
※1)(
※2)(登録取得)2001年4月野菜類・果樹類・ホップなど調合油(サフラワー油、綿実油)サフオイル乳剤(
※1)(
※2)(登録取得)2010年10月かんきつ・いちご・野菜類・トマト・ミニトマトなど 殺菌剤フルチアニルショウチノスケフロアブル(特許出願)1999年12月(登録取得)2014年12月いちご・メロン・すいかなどオキスポコナゾールフマル酸塩オーシャイン水和剤(特許出願)1989年10月(登録取得)2000年4月りんご・なし・ぶどうなど炭酸水素カリウムカリグリーン(
※1)(
※2)(登録取得)2002年5月野菜類・トマトなど除草剤シアン酸ソーダシアノット(
※2)(登録取得)2003年12月キャベツなど シクロスルファムロンかねつぐ1キロ粒剤(
※2)(登録取得)2013年9月水稲植物成長調整剤デシルアルコールコンタクト(
※2)(登録取得)1982年7月たばこ5-ニトログアヤコールニトロフェノールアトニック(
※3)(
※4) 水稲・りんご・トマト・いちご・菜種など
※1 当社が「農薬登録を有する天然・食品添加物由来又は有機JAS適合農薬など使用回数に制限のない安心安全な環境にも優しい防除資材」と定義している『グリーンプロダクツ』製品となっております。
※2 買収等により取得した製剤であり、特許出願をしておりませんので、記載を省略しております。
※3 国内登録を取得しておりませんので、記載を省略しております。
※4 日本国内において、植物成長調整剤は農薬として規制を受けておりますが、当社においてこのうち「アトニック」につきましては、バイオスティミュラントとして区別しております。
①販売体制 当社グループの販売体制としましては、国内向けは国内営業本部と営業支援室が、マーケティングに基づいた販売拡大対策を立案し、国内2支店、4営業所が、全農、商系代理店を通じた新規顧客獲得、販路拡大などの営業活動を行っております。また、丸善薬品産業株式会社との業務提携により一層営業活動を深掘りしていきます。 海外向けは海外営業本部を窓口として、商社経由の販売体制と当社及び当社グループ会社直販体制の両面から、当社グループ会社と協議の上で海外の顧客へアプローチしております。特にアジア・中南米・アフリカ地域は人口増加率が高く、今後の成長が見込まれる市場であるため、アジア・中南米・アフリカ地域への販売体制を強化しております。 具体的な取組みとしましては、農家集会での商品説明会やパートナー企業向け技術説明会等を行い、販売促進に注力しております。
②研究開発体制 当社グループでは、徳島県鳴門市にある研究所に研究開発部を置き、「人や環境に優しい」、「高い安全性」、「世界に通用する独創的な技術」、「世界的なニーズの高い分野の開発」をキーワードに、基礎研究から応用研究まで行っております。 国内で農薬を新規に開発し、製造・販売を行うには、農薬取締法に定められた登録を取得する必要があります。登録の取得には、厳格な手続きと多様な試験が要求され、およそ十年の歳月と数十億円に及ぶ経費を要すると想定されます。(図表) 当社では、インドの子会社OAT&IIL India Laboratories Private Limitedとの協力体制を構築し、自社での新規農薬の研究開発スピード向上に取り組んでおります。 出典:農薬工業会、農林水産省
(2)施肥灌水技術(肥料製品の提供) 当社グループは、施設園芸農家向けに養液土耕栽培システムと肥料の販売を行っております。 養液土耕栽培システムは、液体肥料混入機と点滴チューブ及びその他周辺部材から構成され、養水分を正確に作物の株元に供給できるシステムです。作物の生育ステージに合わせて水と肥料の正確な施用を自動化することで、農業従事者の間口を広げると共に、農作物の収穫量向上に貢献します。 養液土耕システムは、農家の労力軽減、環境負荷の低減、作物の品質向上や収穫量増加などの目的で使用されています。発売開始後25年以上の実績があり、累計販売台数は約3,000台で全国の農家に導入されております。2017年度からは新機種である液肥混入機TT(Tractable(扱いやすく)&Trustable(信頼できる))シリーズの販売を開始いたしました。導入されている作物は、トマト、いちご、きゅうり、ピーマン、ぶどう、カーネーション等多岐に亘っております。現在、養液土耕システムと生育診断システムを一体化した新サービス『アグリオいちごマスター』を本格的に国内市場にて普及活動を行い、スマート農業に参入してまいります。今後は、いちご以外の作物(トマト、ピーマンなど)にも広げる予定です。当社グループが取り扱う主要な肥料製品と養液土耕栽培システムの特徴は以下のとおりであります。分類製品名用途肥料OATハウス肥料シリーズトマト、いちご、花などの水耕栽培用肥料亜リン酸粒状肥料果菜類・葉菜類・根菜類・果樹類・芝などの粒状肥料ホスプラス果菜類・葉菜類・根菜類・果樹類・芝などの葉面散布肥料養液土耕栽培用肥料養液土耕栽培システム用肥料ルートビーズ豆類などの液状複合肥料システム養液土耕栽培システム主にトマト・いちご・きゅうり・ピーマン・ぶどう・カーネーションなどの液肥供給システム花卉資材美咲・クリザールシリーズ切り花の生産者用、輸送用、小売及び消費者用品質保持剤OAT栽培トータルソリューションサービスアグリオいちごマスターいちご栽培システム(養液土耕栽培液肥供給システム、生育診断システム、その他機材及び農業資材(OAT製品:肥料・農薬・BS)、栽培暦、アドバイス
①販売体制 当社グループでは、肥料とシステムにおきましては国内営業本部と営業支援室が、マーケティングに基づいた販売拡大対策を立案し、全国6ヶ所にある国内2支店、4営業所と、子会社の株式会社養液土耕栽培研究所を通じた活動により、全農、商系代理店を通して新規顧客獲得、販路拡大などの営業活動を行っております。また、丸善薬品産業株式会社との業務提携により一層営業活動を深掘りしてまいります。マーケティング体制としましては、支店に配置した営業グループがきめ細かいマーケティング活動を通じて、顧客ニーズへの対応に努めております。 また、これら当社グループの施肥灌水技術を家庭菜園や農業の現場へ提供しやすくするため、ウェブ直販サイト「AGRIO」の運営をしております。ウェブ直販サイト「AGRIO」では、リビングで野菜を育てる水耕栽培キット「Living Garden」や農作物の育成に必要な肥料成分を1本でカバーする専門肥料「ベジタブルライフA」、ステビアを利用した農業資材「OATファームA」、切り花のながもち液「美咲」等、一般消費者向けの商品を中心に取扱いを行っております。同サイトでは、園芸家の方や華道家の方から、使用方法等についてのアドバイスを掲載しております。 オランダのBlue Wave Holding B.V.(クリザールグループ)が持つネットワークを通じて、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ及びアジア各国の世界中の市場へ、切り花の品質保持剤(クリザールシリーズ)の積極的な営業活動を行っております。
②研究開発体制 当社グループでは、徳島県鳴門市に研究開発部肥料・BS開発グループと栽培研究センターを設置し、施設園芸作物の施肥灌水技術並びに、肥料製品の品質改善と安定生産のための技術開発を行っております。 またBlue Wave Holding B.V.(クリザールグループ)の研究所において、切り花の品質保持剤(クリザールシリーズ)の品質改善のための技術開発や新製品開発を行っております。
(3)バイオスティミュラント(植物成長調整剤の提供) バイオスティミュラントは、植物が本来持つ免疫力や機能を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長促進を促す物質や技術を指しております。バイオスティミュラントは国内での認知度は向上段階にありますが、近年ヨーロッパを中心に、植物の成長や健康を助ける働きを持つバイオスティミュラントが、農薬や肥料と同等の独立した枠組みで捉えられようとしております。 当社では、バイオスティミュラントの一つである植物成長調整剤「アトニック」の販売を足がかりに、防除技術、施肥灌水技術に続く、当社サービスの第三の柱として確立すべく、注力しております。 国内でもスペインのLIDA Plant Research, S.L.が開発した天然物由来成分を配合した3製品を全国に展開しており、さらに、環境ストレスの低減や果皮強度の向上が期待できる製品「プロテクト」、気孔の開口をコントロールすることにより光合成を促進させ収量増加が期待できる製品「ポテト―ル」の普及を行ってまいります。また、当連結会計年度に上市した猛暑対策製品「炎天マスター」のさらなる普及・拡大を行ってまいります。 当社グループが取り扱う主要なバイオスティミュラントは以下のとおりであります。分類製品名用途植物成長調整剤アトニック水稲・りんご・トマト・イチゴ・菜種・とうもろこし・さとうきびなどの植物成長調整剤肥料リダバイタル葉面散布液肥(スペインLIDA社製品)アルガミックス葉面散布液肥(スペインLIDA社製品)フルボディ葉面散布液肥(スペインLIDA社製品)プロテクト葉面散布液肥(スペインLIDA社製品)ポテト―ル馬鈴薯・甘藷用の葉面散布液肥炎天マスタートマト用の葉面散布液肥
①販売体制 アトニックにつきましては、当社海外営業部を通じて広く海外向けに販売活動を行っております。また、当社グループのAsahi Chemical Europe s.r.o.を通じて、主に東ヨーロッパ向けに販売活動を行っております。 具体的には欧州でのプロモーション活動や、バイオスティミュラント学会の開催を行い、販売促進に注力しております。 スペインのLIDA Plant Research, S.L.のネットワークを通じて、LIDA Plant Research, S.L.の開発した製品をヨーロッパ、南北アメリカなどへ積極的な営業活動を行っております。 当社グループでは、バイオスティミュラント製品におきましては、国内営業本部と営業支援室が、マーケティングに基づいた販売拡大対策を立案し、全国6ヶ所にある国内2支店、4営業所を通じて、代理店を通して新規顧客獲得、販路拡大などの営業活動を行っております。また、丸善薬品産業株式会社との業務提携により一層営業活動を深掘りしてまいります。マーケティング体制としましては、支店に配置した営業グループがきめ細かいマーケティング活動を通じて、顧客ニーズへの対応に努めております。
②研究開発体制 当社研究開発部のBS開発グループと旭化学工業株式会社、スペインのLIDA Plant Research, S.L.の研究所において、既に当社グループに収益貢献している「アトニック」とそれに続く製品の開発を行っております。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。
(注)無印 連結子会社
※1 非連結子会社で持分法非適用会社
※2 関連会社で持分法適用会社
財務は有価証券報告書、株価は市場の公開情報。 数値の正確性は保証しません。 水色のセルは、次の基準を満たすときです。成長率20%以上/総利益率70%以上/販管費率10%以下/営利率20%以上/Rule of 40が40%以上/セールス効率150%以上/PSRがRule of 40×7以下/PGPRがRule of 40×10以下/PERが成長率×100以下/PBRが営利率×10以下/ネットキャッシュが時価総額の50%以上/EV/EBITDAが5倍以下/自己資本比率80%以上/ROE20%以上/ROA10%以上。