AIRコラム/2026-08-03
セールス偏差値タブの使い方|規模と購買力を並べて見る
AIRセールスファクトブックのセールス偏差値タブの読み方を解説。従業員数偏差値と購買力偏差値(販管費)の平均である理由、製造業での歪み、規模ランキングとの使い分けを整理します。
セールス偏差値セールスファクトブック販管費
規模だけでは足りないときのタブ
AIRセールスファクトブックには、既定の規模ランキングに加え、セールス偏差値タブがあります。こちらは上場企業向けで、組織の大きさと間接部門予算の総量感を一つの座標にまとめます。SaaS・人事・バックオフィス商材など、「誰がどれくらいの間接予算感か」を当たり付けしたいときの入口です。
セールス偏差値の中身
セールス偏差値は、次の二つの対数偏差値の単純平均です。
- 従業員数偏差値: 組織規模
- 購買力偏差値: 販管費(間接部門予算の総量の近似。人件費を含む)
どちらも分布が極端に歪むため、素の偏差値ではなく log10変換後に平均50・標準偏差10 に直します。どちらかが欠ける銘柄は合成値を出しません。非上場には販管費開示がないため、合成セールス偏差値は出さず、規模ランキングの規模偏差値で見ます。
先に知る限界
- 販管費の中身(人件費比重・開示区分)は業種で大きく違う
- 製造業など、費用が原価側に乗るビジネスでは歪みやすい
- 与信・受注確度・決裁者への到達可能性は表さない
- 「上位=良い顧客」ではない。仮説作りの補助線
反論が出やすい定義だからこそ、ページ内でも業種差と原価側費用の注意を明示しています。ランキングをそのままリスト化せず、事業概要・本社・公開ニュースと並べて削るのが実務的です。
規模ランキングとの使い分け
| 見たいこと | 使うタブ |
|---|---|
| 上場+非上場を人数で広く当たる | 規模ランキング(既定) |
| 上場の間接予算感まで含めて比べる | セールス偏差値 |
| 投資先ベンチャーを辿る | 投資先カタログ(規模順位の外を補完) |
交流会名簿上のセールス偏差値表示は、Enterprise特典の閲覧権に依存します(公開のセールスファクトブックとは見え方が違います)。
まとめ
セールス偏差値タブは、上場企業の「規模×販管」座標です。定義の限界を共有したうえで、規模ランキングや個別の日本株ファクトブックと往復すると、営業・提携の当たり付けが速くなります。入口はセールスファクトブックです。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定企業への営業・投資を推奨するものではありません。
